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『魔術師と呼ばれた男』 - 個人生活

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※ネタバレというか、ほとんど内容書いちゃってますので嫌な方は控えてください。
旧ル・第二話『魔術師と呼ばれた男』

冒頭出てくるのはマシンガンを持った二人組みに蜂の巣にされるパイカル。一体彼は何者なのか?何故狙われているのか・・・?

一方、場面変わってルパン邸でのルパンと次元。二人の休日の過ごし方でしょうか?
ボートで釣りをしているルパンと、射撃で的をくりぬいている次元。次元はなんだか楽しそうで子供みたい。
そんな二人のもとへ、不二子ちゃんの歌が聞こえてきます。これがなんだか暗くて変な歌なのですが、これに対する二人の反応が
次元「ヤな歌だぜ」
ルパン「あれが!?だからオンチは困るっていうんだぜ」
う〜ん、私は(今回は)次元派です(笑)。
不二子にご執心なルパンに「不二子には気をつけろ」と釘をさす次元。何度も危ないめにあわされているし、「夕べの現れ方がよくなかった」と。不二子ちゃんは昨夜、火事場からボロボロの姿で歩いていたところを、偶然通りかかったルパンと次元に発見されたんですね。この手の現れ方は何度も不二子ちゃんしてるし、大体裏があるので次元は警戒してるみたいですが、ルパンは全く。
というか、ルパンは裏があっても関係ないのでしょう。

不二子のために炊事するルパンと次元(爆)。
「朝飯は女が作るもんだぜ」と言いつつ、しかっりやっているところがなんだか次元らしい。
そしてルパンってタコをみると蕁麻疹がでるのね。知らなかった。タコが白いのはなんでなんだろ?

そこへ昨夜死んだ筈のパイカルが登場。
指から火を噴き、拳銃で撃たれても平気な顔をしている彼に、さすがのルパンと次元もなにもできずに不二子を奪われてしまう。

しかしそこは泥棒気質のルパン。盗られたものは盗り返すが流儀。
この頃はまだ不二子ちゃんはルパンの中で「恋人」なんですね。呆れかえる次元に「女っていいもんだぜ」と返すルパンがなんだか素敵です。

とあるフィルムを狙ってパイカルに近づいた不二子ですが、パイカルはそれを承知していた様子。
う〜ん、この二人の関係はちょっと読みにくいですね。不二子のパイカルへの気持ちは本人も認めてる通りだとして、ではパイカル→不二子はどうなのか?一見なんの感情もないようだが、何の気もなしに女を傍に置くタイプにもみえない。利用するにしても、パイカルにとって不二子を傍におく利点はほとんどなさそう・・・。でもフィルムと奪った不二子に何のためらいもなく炎を浴びせているところから、たいした感情はなさそうだけど。『不二子』がどうでもいいというより、自分以外はどうでもいいタイプなのかもしれないですね。

不二子は得意のお色気作戦でパイカルを誘うも、なんとパイカルは裸でも銃が効かない。無理矢理口を割らせられる不二子。パイカル、サディストですね〜。
結局フィルムは、ルパンの車に隠されていてちょうど次元がそれを発見。

再びパイカルと衝突するルパン達。しかし手榴弾も効かないパイカルにまたもや手も足も出ない。「どうかしてるぜ、アンチクショー!」という次元の言い方が好きです。
逃げても逃げても追ってくるパイカル、しかも今度は宙にまで浮き始めたではないか。

パイカルがロッジに戻ると、縛っておいた筈の不二子は自力で脱出しており、残されたのは書置きのみ。立ち去る不二子の目には涙が・・・。

一方なんとか逃げおおせたルパンは、不二子が見つかった火事場とルパン邸に共通する臭いから、パイカルが火を吹くしかけを液体燃料と推測。更に宙に浮く仕組みも、ルパン邸に残された硬質ガラスが発見されて判明。しかしバズーカですら効かないパイカルに勝ち目はない。せめてあのフィルムの謎さえ解ければと悩む。
そこへ「無駄よ、ルパン」と颯爽と不二子ちゃん登場。ルパンにフィルムを渡すように甘い言葉で誘惑します。「信じて、ルパン」とか(騙されちゃいそう・・・)。
助け出される前に、自ら逃げる。ここが不二子ちゃんの最強っぽいところですな。
喜ぶルパンは硬質ガラスを蔦って不二子の元へ・・・いこうとするが、ガラスは不二子が撤去。当然地面とコンニチハするルパン。
「また来るわね、おばかさ〜ん」と言い残し、去っていく不二子。
しかしルパンは落下のショックでどうやらフィルムの謎が解けた様子。

そして、ここが今回の私的ベストシーンです。
パイカルとの決着を付けに行くルパンの前に不二子。

「考え直してくれた?」
首をふるルパン。

夜明け前、まだ暗がりの中で女と男が一人ずつ。辺りは奇妙なほど静かで、まるで世界中に二人きりのような空気。ぽつりぽつりと交わされる会話の水面下で繰り広げられている駆け引き。
これがルパンと不二子の基本かな、と私は思います。究極にクールでもあり、ロマンティックでもあると。そんな二人のこの場面はシチュエ−ションがいい。台詞もいい。間もいい。
「決着がつくまでフィルムはパイカルのもの。だから君にはやれない」というルパンのポリシーと、それが覆らないことを重々承知している不二子。最後に「やっぱりいくのね」「ルパン・・・、気をつけて」と言い残し去っていく。
そう、不二子は待つ女でも追う女でもついていく女でもないのですね。いつも彼女は去っていく。そしてひとりだ。

一方パイカルのところには不二子のテープが届けられていた。そこにはルパンが決着をつけに向かっているとの旨が。何故こんなことをするのか不二子自身も分からないと。「二人の人を同時に愛してしまったからなの」と言っている。

そして二人の対決が始まる。初っ端から撃たれるルパン、そのまま海のそこへと車ごと沈んでしまう。そこで人魚姿の不二子と、苦言をグチグチ言う次元、タコの幻覚を見るが次元にロープで助けられる。
そして先回りし、パイカルのロッジへ。帰ってきて驚くパイカルに、ルパンは最後の謎、パイカルが撃たれても平気なわけを説明する。
パイカルは特殊な塗り薬で一時的に皮膚を強くすることができていたらしい。しかし、その効き目は長時間は聞かない。
焦ったパイカルは火を噴くも、ルパンも同じく皮膚を強化しており効かない。そしてルパンが手にしていたフィルムだけが燃えてしまう。
そこへ、不二子が。
不二子はあぁは言ってもフィルムは諦めていなかったみたいですね。ルパンは「渡してくれないなら盗むまで」という不二子の気質をよく理解しているようで、来ることを見抜いていたみたいです。
なら、あのテープはひょっとしたら不二子の作戦だった可能性もありますね。二人を激突させて、その隙にフィルムを横取りするとか・・・。
しかし涙の件もありますし(私は不二子ちゃんが人前で流す涙は偽りだと思いますが、独りのときに流す涙は本物だと思います)、逆にあの告白が本当なら、愛する二人の決闘を見届けようとする複雑な女心が存在したのかもしれませんね。

ラストはクスリの効果がきれたパイカルがルパンに負け、炎に巻かれ谷底へと落ちていきました。

再び、ルパン邸にて休日を過ごすルパン達。
ルパンから化学式を聞き出そうとする不二子に、手を出そうとするルパン。壺で殴られておかしくなっちゃうルパンに、「なんだあんな女!」という次元がカワイイ。

最後は硬質ガラスオチ。

今回はルパンの驚異的な頭脳と不二子ちゃんの『女』の部分が見れた回でした。
おそらくルパンは化学式を覚えているのでしょうね。それを言わない男と女の不一致。そのズレが、女と男が違った生き物だといってるような気がします。そして、普通のカップルならそこに溝や亀裂を感じるものですが、私はそこにこそルパンと不二子の深い繋がりを感じてしまうのです。

次回予告→「は〜、腹減ったなぁ。今日のおかずなんだ?さぁて来週だがねぇ。甘い香りがぷんぷんするカワイコちゃんが登場だ。この子リンダといって、なんと魔女なんだよ。この魔女リンダを巡って、世界制服を企むキーラ・イン・キラーズとオレが南海の孤島で繰り広げる一大アクション。来週の『さらば愛しき魔女』。チャンネルは決まったぜ」